馬場 勉のコラム
『自今生涯』
第29回
口は禍の本 舌は禍の根
2010年09月01日
雷をともなった激しい夕立ちが、8月30日夕刻にあったため、熱帯夜は、連続31日間で途切れ、少し涼しくなったが、相変わらず猛暑が続いている。今日から9月。民主党代表選挙が、本日告示された。菅総理と小沢前幹事長が、立候補を届け出て一騎打ちのガチンコ選挙になった。
両者は、政治文化が基本的に異なるため、選挙後遺症により党分裂も予測されるだけに厳しい戦いになるだろう。
民主党には、綱領がない。どういう政治を目指すのか分からない。目的を達成するという最も基本的なことが曖昧である。要するに、会社でいう定款・公益法人でいう寄付行為がないということだ。
左から右に至るまでの幅の広い政治グループが、寄り集まって手を取り合い、政党集団を形成していることになる。組閣にあたり小沢氏に対して、菅氏が公然と「静かにしておいた方が良い。」という主旨の発言を2度もした。誰でも、はらわたが煮えくり返る。恨みを持たれることになった。
こういう心理的な下地が背景にある。やはり、発言するときは地位の高い人だけでなく、誰しも注意して相手を傷つけないようにしたいものです。