馬場 勉コラム
齢者の戯言

その10

『暑さ寒さも、彼岸まで』は名言なり!

 

 昔の人はいいことを生活体験の中から言い習わしたものだと感心した。今年は特に厳しい暑さだったが、一晩のうちにすっかり涼しくなり、秋の訪れを感じるようになった。

 統計的には、明治の頃に最高の気温の記録があるようだから、今年が特別に暑かったわけではないようだ。

 気温などは長い周期で繰り返すもののように思うから、一喜一憂することはないと思えばどうという事はない。ただ、地震とか台風は、いつ発生するか判断できないから、長期間にわたる旅行や行事の予定が立てにくい面はあるが仕方がない。運が良いか悪いかという偶然がついてまわるという事で、達観するしかないだろう。

 地球温暖化が進行していると世間では、炭酸ガス等々が原因だとか色々言って、対策を強制している面もあるが、地球の長い歴史の中では、氷河期もあったのですから、そんなに大騒ぎする必要もないように思うのだが、楽観すぎるだろうか?

 ただいえることは、経済活動、特に商売の面からみれば、暑いときはぐんと暑く、寒いときは反対にびっくりするぐらい寒くなる方が、物は売れ経済は向上し、金回りは良くなることは間違いない事実である。

 話はかわるが、能登半島がある石川県は、正月の地震、先日の風水害と、なぜ集中的に襲うのでしょうか?過疎地域に拍車がかかり、郷里を捨てて移動する羽目になる。「心が折れる」という気持ちになると思う。しかし、誰にも人の一生には浮き沈みがあるが、明日の良き日を夢見て、ガンバルのである。やはり、自然界と同様、大きな或いは小さなうねりの中で生きていると考えるべきであり、そういうつもりで生き抜くことが大切であると思う。昨今の日常生活を達観する訳ではないが、そんな気がする。「地震の時は、涙が出たが、今度の水害では、涙も出ない」と言っていた人の話が身に染みた。ただ、「大の里」が最速で「唯一無二」の大関になったことは、石川県民に元気を与えたことは喜ばしいことだ。

 日本の政治も、ここ数日で大きな転換期になると思うがどうなるでしょうか?裏金問題や東大卒の県知事さんのように反省の気持ちがない人が、指導者になってもらうのは困りものです。苦楽の人生を味わった味のある人が当分の間は、政治や経済活動の中心で行動すべきでしょう。若い人もそれなりにいい面もあるが、自分が全てを動かすというような大それた気持ちは危険すぎるように思われます。私は幸齢者ですが、まだまだ、憎まれ口を言いたいです。日本のため、地域のため、自分のために・・・。

 

令和6年9月26日記

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