馬場 勉のコラム
『自今生涯』

8 月は今日まで。かなりしのぎやすくなった。台風と暑かったのが、印象的だった。台風は、まだこれからが本番であるから、気を緩めることはできない。

高等学校球児のあこがれの全国高校野球は 100 年の節目の年だった。第一回の優勝校は京都の鳥羽高校（旧京都二中）だったが、今年対戦したのは、奇しくも岡山代表の岡山学芸館高校（岡山市西大寺）だった。互角の戦いだったが、岡山学芸館高校は一回戦で敗退した。残念である。半面、金銭的には、寄付金が 3,000 万円程集ったから、残りがあっただろう。持ち出しはなく、余剰金がでたというところだろう。高校野球は、あくまで興行的な面もある。

私は、森　靖喜理事長をはじめ、多少の御縁があったので、心ばかりの寄付をした。勝ち進んで優勝戦まで残ったなら、学校はお金の段取りに苦労したことだろう。一番経済的によいのは、初日の一回戦で敗北して帰ってくるのが良いらしい。岡山では関西高校（かんぜいこうこう）が甲子園に行けば、大変な寄付金が入るらしい。

とにかく、伝統校で百数十年の歴史のある男子校である。地元の岡山に残って、経営者になっている人も多いから、寄付金がたんまり集まりお金の心配はいらない学校らしいが、残念ながら代表になれなかった。しかし、実力のある高校であることは間違いから、いつかは代表として甲子園に行くだろう。お金の心配をしなくてもよい数少ない高校といえる。

最近は、若い子供の犯罪が多いのが気になる。警察も威信をかけて、捜索をしているのだろうが、最近の傾向として防犯カメラが威力を発揮している。あらゆる方角からカメラで写されているから、挙動不審な行為はしない方がよい。

弊社もマンションに 5 台のカメラを設置している。ときたま、警察から防犯カメラを提供してほしいという話があるが、自分のマンションの人の防犯のために、設置しているので、道路の動きまでは監視してないので、あまり役に立たないようだが、協力は惜しまず、付き合いで防犯カメラを提供している。

警察の捜査能力は格段に向上しているから、変な行動をされたら相談するのがよい。解決してくれる確率は非常に高いと言える。

飯を食べながら、なんとなく隣の人の会話が聞こえてきた。株式をやっている人らしいが、株式のことが頭から離れず、疲れるからもうやめたという主旨の会話だった。

本職でやっている人も多い中、他に仕事を持って、株式をかじっている人は、値動きが激しい昨今だからついて行けないのだろう。アベノミクスの三本の矢の一つに株式の値上げもあり、日銀は株式のためなら何でもやると言っているが、はたして株式に力を入れるのはどうかと思う。世の中の国債を買い占めて、ジャブジャブにお金を市場に供給し、金利はゼロに近いような状態にしているが、いっこうに 2 ％の物価上昇は達成できない現状だ。もちろん、儲けている人（富裕層が 2 割程度いる）がいるが、損をしている人もいる。貧困層も多くなり、世の中はおかしくなっている。

私の知っている限りでも、株式で破産して無一文になった人が数人いる。素人は本気にならないこと、儲かると思わないこと。あくまで遊び金で楽しむことだと思う。要するに、本業が疎かになり、気が狂ってくる可能性があることだけは真実だろう。

テレビを見ていたら、日本列島の東方に「西之島」という小島があるが、火山の噴火が続き、大きな島になっている。安山岩（軽石）が噴出しているので、軽いので海に沈まないで、島として残るとのこと。

鳥が住んでいたが、一部はまだ、島に残っているようなので、自然の生命力はすごいものだといえる。まだまだ、大きくなる島のようで、地球の成り立ちを解くカギを提供してくれる貴重な火山活動のようで、楽しみが増している。

安倍総理は、よく自席で野次る人のようで、安保関連法制委員会で三回も野次り、そのたんびにお詫びしている。

安倍総理は、どうも疲れが溜まっているのだろう。イライラしているようだ。体の調子が悪くても、総理は続けてやりたい。総理の椅子は最高にいいらしい。自分の体の方が大切だと思うのだが、どうもそうではないらしい。確信犯だといえるから、他人の忠告は届かないらしい。精々、体の調子には御注意の程をお願いしたい。体力がなくなれば、元も子も無くなってしまって、すべて終わりだと思うのだが、歴史に名前が残るかといえば、どうなるかはよくわからないと思う。老婆心ながら、謹んで申し上げておきます。田中角栄ブームが再熱しているらしい。角栄さんは人間の心理をつかみ、情に訴えるところがあった。歴史に名が残る人だった。