馬場 勉コラム
『自今生涯』

第158回

句点をつけて遊ぶ人生が必要

久し振りの執筆のような気がする。 8 月に入ってから台風が 2 個来て梅雨の延長のような雰囲気。集中豪雨や山崩れなどで人命を奪っている。それにしても、ようやく夏らしくなったが暑さ寒さも彼岸までだから、あと 1 ヵ月程は、暑いだろうが、今年はなんだか変な天気だ。幸いにも我が岡山市はたいしたこともなく、災害の少ない所のようであるが、弊社では、大雨でエレベーターが止まったり、カミナリでコインパーキングの自動コンピューターが狂うなどした為、実害は生じた。

なんだかんだと処理に追われている間に日が経った。毎年のことだが徳島の阿波踊りを見に行った。また一年経ったかと思いながら、踊りを見た。有料桟敷には有名連しか入れなくなったから見応えはある。その他多数の連は、路上パフォーマンスをしていたようだが、学生が全国から詰めかけ大学名を染め抜いたハッピを着ていた。ただ、東京大学と大きな字で染め抜いて闊歩していた女子学生には嫌味を覚えた。勿論有料桟敷には入れてもらえないが、阿波踊りは頭の良し悪しは関係なく、いかに上手く踊れて人々に感動を与えるかである。素人と玄人の違いは基本ができていて、体幹がしっかりぶれないで、無駄な動きが多いか少ないかである。素人は基本ができていなくて無駄な動きが多過ぎるのだと思う。美しく踊らなければならない。頭が良くて有名大学に行っていることを見せびらかせる場所ではない。年々運営が改善されて踊りが良くなってきていることを実感した。幸いにも雨が降らず助かった。京都にも行ってきたが、蒸し暑いのには参った。お盆の送り火の時だったが、京都はさすがに人が多い。

岡山には、今冬12月5日、駅前にイオンモール岡山の大型ショッピングセンターが開業するが 2,000 万人(年間)が来るという。が、信じられない。単純に計算して 1 日 55,000 人が入場する計算だが、最初の頃は物珍しさもあってお客が集まるかもしれないが、岡山周辺の経済力及び商圏規模、更にめぼしい集客施設がないため年間 2,000 万人の集客は無理だと思う。まあ、どうなるかやってみなはれ!楽しみにしておきます。迎え撃つイトーヨーカドーは危機感があるのだろう。安く売るようになったし必死に具体策を考えてガンバッテイル感がひしひしと伝わってくる。私はイトーヨーカドーが出来た時から使っているが、かなり意識改革が進んでいるように思われる。商売は、何でも競争相手があることが、本当の商売のあり方だろうと思う。余談だが、岡山の有名な企業では、独立操業制度をとって、金儲けのことしか考えていない会社がある。お客様をほったらかしにして、本当に長続きするのだろうかと思うが、損をして得をとることも必要ですから、これからどうなります事やら見ものです。

私はテレビや雑誌を見ながらなるほどという言葉などを書き留めている。何かの参考になれば幸いですから、したためてみます。

◎作家の(亡)向田邦子さんが「句点をつけて遊ぶ 人生が必要」また「持続の鍵は遊びにあり」と言っているがまさにその通である。

◎誰だったか忘れたが「萬法一帰」と言っていた。 平和主義の基本的な思想は、宗教がどのように違う宗派であれ、宇宙感は一つであると思うがどうかな…。

◎「大いなる精神は、静かに耐忍する」もともと哲学者の言葉らしいが、自衛隊では常に訓示されているようだ。

◎人生は、長い思い出を作る旅。

◎美とは、自分との戦い。

◎ダメだったら、繰り返して行なうのが人生。

◎虚往実帰(きょおうじっき)。

◎生老病死(現実社会を極楽にする。生きている世間で価値を見つけ出す)。

◎深層にこそ真相がある。

◎人生、意志を貫いて全うする。

などなど…。

終戦記念日のテレビの特集で鹿屋(かのや)基地から特攻隊(桜花)として出撃し、 2 度も不時着して帰還した人が、「 17 歳や 18 歳の若者が志願して死ぬる為に特攻機で行って殆どが戦死した。これらの人が生きていたら、日本はもっと良い国になり大きく変っていただろう」と、追懐されていたのには感銘した。自分の生きる道を見つけて一生貫いてほしいと云っていた。

最近の政治家は、小粒が多くオーラが少ない。戦争を体験し、かつ、知っている人は 80 歳以上の人達だ。テレビ等で 30 歳台の学者の端くれが小理屈を述べても説得力がない。やはり体験談は必要だ。亡き叔父は、戦艦大和に乗って傷痍軍人になって帰国し農業をしていたが、酒を飲むと大和(やまと)の話を何時もしていた。なつかしい思い出となっている。

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