馬場 勉のコラム
『自今生涯』
それをいっちゃあおしまいよ!
個人的なことだが、明日、朝から東京へ勉強に行くので、取り急いでノルマの執筆をすることにした。
(亡)渥美清が「男はつらいよ」の名作の中で、よく言っていたのが「それをいっちゃあおしまいよ」という意味の台詞だ。
最近の政治家(大臣や東京都議会議員)などの発言を聞いていると、人間的に程度が低いと思う。特に、政治家は、昔の政治家のようなオーラ(他を威圧するような存在感や霊感)が無いように思う。どこにでもいる人のようで、顔を見ても区別がつかず、名前も憶える必要がないような人が多い。「金目でしょう」とか「早く結婚しろ。子供が産めないのか」というような主旨の発言やヤジを平気でする。立場というものを考えて発言しないと、一度、口にすると政治家は言葉が全てだから、いくら謝った格好をつけても、取り返しがつかない。現在は、自民党独裁のような状況で、タガが緩んでいるのかもしれない。集団的自衛権を無理やり推し進めようとしたり、やりたい放題。もっとやるべきことは、ほかにも沢山あるように思うのだが・・・。
私は、平和ボケはしていない。平和主義を貫く事が大切であると信じている。公明党も立党の精神に立ち返りガンバッテほしい。一般に宗教は、基本的には平和を求めるものである。そこに宗教の原点がある。
週刊誌(FLASH)をパラパラとめくっていたら、面白い記事が目にとまった。「ニッポンの浮沈を握る東大卒女性(才色兼備) 100 人の履歴書」というタイトルの中で、芸人「石井てる美」 30 歳という経歴に興味がわいた。
石井てる美さんが、どういう人かよく知らないが、英語の試験にTOIECがあり、 990 点満点の試験だ。なんと、石井さんは、東大の工学部卒で満点をとった天才。私は、TOIECで満点がとれる人がいること自体、信じられないが、世の中は広いから、満点をとる人もいるということだ。大学院から世界屈指のコンサルタント会社マッキンゼーへ入社、通常人では考えられない秀才だが、 26 歳のとき、芸人への道を選んだ。なぜか?
「冗談を言っても怒られる毎日。常に自分の限界を超えることを求められるマッキンゼーの厳しさに挫折しました。それに、もともと人を笑わせるのが好きだったんです。」とのこと、年収は 20 分の 1 になっても、毎日が楽しい、好きなことをやっている方が、明るい人生が送れるということか。わかるような気がする。
こういう東大卒の芸人もいるということだ。今度、テレビでみるときは、よく観察してみたい。その他、浪曲師・オペラ歌手やタレントがいるから面白いではありませんか。
世の中には、記憶力が抜群に良い人がいる。東大、京大などの合格者には、そういう人が多いのだろう。ただ、社会に入って、仕事をする場合、頭だけでは十分ではない場合が多い。そこが面白いところで、どうしようもならない東大卒の社会人がいるのも現実です。私の周りにもいるからいえるのだが。
程々の頭で、自分の出来ることをやり「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」と天台宗の最澄すなわち伝教大師は言っているから、何でもよい社会の一隅に全力を尽くしてガンバルことが大切なことだと思うが、いかがお考えですか?