馬場 勉のコラム
『自今生涯』
一芸に秀でる
岡山は猛暑日が続いている。オリンピックは夜中の観戦が多く寝不足だ。ロンドンオリンピックが佳境に入った。日本は、現在のところ金 2 ・銀 13 ・銅 14 を 29 個取っている。かなりハイペースのようである。ただ、金メダルは取れないものだ。たった 2 個しか取れていない。これからメダル数はもっと増える見込みだから楽しみである。
金メダルを取ることは、本当に難しいことである。 2 位・ 3 位にはなれても 1 位になるのは並大抵のことではない。世界は広い。日本のエースでも世界に通用する世界 1 位になることは、至難の業である。上には上がいるものだから、厳しい練習に耐えてきた、ヤルダケやったという裏付けされた悔いのない試合をしてくれればよい。
日本の女子陣のガンバリは、感動を与えるものがある。女子のバレーボール、卓球、サッカーは特筆すべきであり、新しい歴史を作り続けている。男はもっとしっかりせよと言いたい。
いろんな種類のスポーツがあるものだ、と感心しながら楽しみにしている。お金の掛かるスポーツもあるだろうと思う。金持しかできないと思われるものもあるが、かけっこはお金もあまり掛けず、人類の永遠の憧れでもある。最速の男は 100 mを 9 秒 63 で走る。ジャマイカのウサイン・ボルト選手は、とにかく早い。憧れの人である。選手の中には 4 年後のリオ・デ・ジャネイロ大会(ブラジル)を目標にした助走ぐらいに思っている人もいるようだが、一寸先は闇。スポーツの世界は、年齢にあまり関係ない。年齢が若くても強いものは強いし、若くして天才的な才能を発揮する者もいるが、 20 才過ぎればタダの人ということもある。現に、そういう例も勿論あるから、とにかく唯今に全力を傾注して一発勝負でやるべきだろう。
吉田兼好が「つれづれ草」で言っているではないか。素人は、 2 本の矢を持ってはならない。次の矢を頼りにして気が緩むからだ。あくまでこれが初めての終りだという真剣さがいるのだ。フライングは一発でダメになるルールだ。 4 年間も集中力と体力を維持するのは難しい。勝負で時間がはっきり表示されるものは、判断が分かれないため問題が少ない。しかし、人間の目で見て判定する場合は、公平な立場で判断していても、どうしても判定に疑問が生じる。審判の各人により差が生じないように、細かく分けて採点して判定が統一されているのだが、それでも絶対のものは有り得ない。ただ、素人眼でもうまいと思わせるものはあるから、選手諸氏も予断を入れさせないような技を披露すべきだろう。
感想として、世の中には才色兼備な人もいるものだと思ったこと。仮にそうでなくても、真剣な顔は美しいものだ。セックスチェックがいるのではないか、と思われる女性もいた。見た目は男と思われる人が、堂々と女性としてプレーしていたからだ。女性として問題は無いのだろうが…。
ロンドンオリンピックは、残り少なくなった。今日からは高校野球が始まる。やはり夏本番だ。
お盆も近い。徳島の阿波踊りの時期だ。今年は観光バスで、阿波踊り見物に日帰りで行ってくる。楽しみにしている。今年の夏は、個人的には引越などが予定されていて、忙しい夏になりそうである。