馬場 勉のコラム
『自今生涯』
ロンドンオリンピック開催
一年中で一番暑い頃。熱帯夜が続いている。昼間は熱中症になるほどの猛暑の毎日です。
厳しい暑さには、まいっちゃいますが、経済面から見れば暑い時は暑く、寒い時は寒くないといけません。だから国のため、世の中のためには暑さをガマンしましょう。
7 月 27 日から 8 月 13 日まで 17 日間。イギリスのロンドンで 3 度目の五輪が行われています。 204 の国と地域から約 15,000 人の選手が集い 26 競技 302 種目にわたって行われる。まだ始まってから間がなく、流動的ですが、日本はすでに 5 種目で銀と銅のメダルを取っている。
特に、ウエイトリフティング(重量挙げ)女子 48 キロ級で、三宅宏美が銀メダルを獲得した。
重量挙げは、集中力と気合で重いものを持ち上げる。単純といえばその通りだが、奥が深いスポーツだと思う。私が、ジムに行きだしてから、器具を使ってトレーニングしているが、その中で持ち上げる器具を扱うのが一番辛い。すなわち、重力に逆らって上げる行為をすることが一番力がいるのである。階段を上がるのと同じで、地球には上から下へと重力が掛かっているから、これに逆らうのが大変なのである。山登りも同じ。上りがきついのと同様の理屈である。だから、単にバーベルを上げるだけの行為なのだが、これが大変なことなのだ。体の腕を鍛えるだけでなく、足脚をはじめすべての筋肉をバランスよく付けなければ、ルール通り真直ぐにはバーベルが持ち上がらないのである。
まさかと思った。日本の体操陣が鉄棒や鞍馬で落下した。掴み損なって重力に従って落ちたのである。内村航平選手だけでなく、他の選手も落下した。実力は太鼓判なのになぜ落下するのだろうか?難しい難易度の技を行っても、ひとつ失敗すれば全体に与えるダメージが強力でガッカリした。オリンピックは実力者にとっても難しい場である。何が起こるかわからないところが怖い。
体重別の競技では、減量して階級を合わせるようにする場合があるが、減量は失敗すると怖いのである。なぜならば、スポーツは体力がなければ競技ができないからである。減量に苦しむ時があれば、反対に体力を付けるために一定量のカロリーを摂るため、全部残さず食べ切るのに苦しむ場合もあり、体力維持はいずれの場合も非常に難しいのである。
ジムに行って体を使えば痩せることは間違いないが、しかし本能的に食べるからあまり痩せない。痩せるためには、運動しても食べる量を調整することが重要なのである。私は、ジムに行って運動しながら食べる量を減らすようにしたところ、相当量の減量にメドがついた。
先日の 7 月 27 日は、土用の丑(うし)の日だった。夏場にウナギを食べる習慣が、江戸時代からあるようだ。昨今は、シラスウナギ(稚魚)が取れずにウナギの蒲焼きが高値になっている。別段ウナギを食べなくても死ぬことはないから、食べなければそれもよいことだ。私はウナギを焼く匂いに誘われて買ったが、特に疲れが取れたわけでもないから、気のせいで良かったと思えばそれでよろしい。
嬉しい話題だが、養殖ウナギの卵を孵化させて成魚にする「完全養殖」の技術を 5 年後に確立させる方針が明らかになった。ウナギを養殖できることになれば、ウナギを安定的に供給できることになる。長年の夢が、近い将来実現することが確実になってきたことは明るいニュースであり、地道な努力の結果である。研究を担うのは、水産庁系の独立行政法人の水産総合研究センター等が行っている。完全養殖の実用化が、有望になったことは素直に喜びたいことである。
スポーツの世界に於いても、グローバル化が常識になった。代表例が、相撲である。オリンピックに於いても柔道は、外人の方が強く日本のお家芸は日本人の影が薄い。柔道の世界では、メダルも思うように手に入れることができない状況。同じことは、外国が発祥のスポーツであるアーチェリーで日本人の女子団体が銅メダルを取るなどガンバッテいる競技もあることを考えれば、グローバル化は当然の流れといえるでしょう。