馬場 勉コラム
『自今生涯』

第101回

敵前逃亡?

梅雨の最中に台風が追い打ちをかけてきた。雨が激しく降ったり止んだりのうっとうしい日々であるが、 6 月 21 日は夏至。年中で最も昼間の時間が長い頃である。ただ、そういう雰囲気ではなさそうな空模様であるが…。

少し前に「賭け」をした。別段お金を賭けたわけではないが…。事情通のA氏が、石井県知事は今秋の知事選には立候補しない模様だと話された。私は各会合の総会で数回にわたり石井知事の来賓挨拶を拝聴したが、立候補する意欲満々だったものだから立候補するものだと信じて疑わなかったが、抜群の情報網を持つA氏の話に半信半疑になったため、それでは「賭け」をしましょうということになったのだ。私の予測が外れて、石井知事は 5 選目の立候補はしないと表明した。先に、知事が谷垣自民党総裁と会談して来年の参議院選に立候補したい旨を伝えたとのことだった。県知事選に絶対に勝てるという自信が揺らいだのだろう。地元のデパートの元社長が立候補宣言したから、心穏かでなくなったのではないだろうか。方針転換ということに陥ったのだと考えられる。見方によっては、敵前逃亡のそしりを受けざるを得ないであろう、と思う。

16 年間の長きに渡り岡山県政を担ってきた。御苦労さんです。時には、選手交替も必要かと思う。石井知事は、弁舌さわやかで「立て板に水」の如くとうとうと話される人である。美辞麗句を多くちりばめて話をされるのであるが、頭にあまり話の内容が印象的に残っていない場合が多いのは残念です。が、とにかく県政発展の為に一生懸命ガンバッテもらっていることは有難いことです。まだ、知事の任期が残っていますので、有終の美を飾ってほしいものです。

 

先日、オウム真理教元信者高橋克也容疑者が遂に逮捕された。オウム関係で特別指名手配されていた容疑者は、すべて逮捕され一件落着したことになる。

それにしても、 17 年逃走して逃げ隠れしていても、なおかつオウム真理教と決別できない精神状態にあるらしい。洗脳された人間が、信仰を捨てて目が覚めることはなかなか難しいものらしい。オウム真理教から手が切れれば、自ら自首するであろうから逃げ隠れしていることは、未だ洗脳された状態にあるということだ。信じる者はどんなに事態が変わっても突っ走るものらしい。難しい問題がひそんでいるといえる。どうにもならない虚しい気持になる。

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