馬場 勉のコラム
『自今生涯』
3.11 東日本大地震から1年
3 月。役所は年度末で何かと多忙な時期。年末調整で税金の申告に頭を悩ましている時でもある。弊社では、ひとまず、仕事の大勢は終了したが、関連事業の残務処理などに手間ひまがかかっているのが現状である。
何れにしろ、仕事があることは素晴らしいことなので多忙なぐらいの仕事量がほしいものだが…。
弊社は、昨年 12 月中旬から遊休地を利用してコインパーキングを営業したところ、まずまずの稼働率でほっとしている。もう少し収益を上げてくれたらと思うが、まだ地域へ周知さなかだから時間が経つのを待つより仕方がないかも…。
ただ、コインパーキングの良いところは、最初の初期投資はいるが、 24 時間稼動してくれてお金を稼いでくれるところは申し分ない。また、日銭を稼ぐ現金商売である点は良い。いつお金が貰えるかはっきりしない本業の不動産鑑定業からみれば、いい仕事であると再認識した。現金商売は確かに良い。
昨年 3 月 11 日の東日本大地震から 1 年になる。テレビで見た津波の実況映像が、今でも脳裏に焼きついていて思い出される。この一年が長い一年だった。どのように復興再建されたのかと思うと気が重い。
一口で言えば、極地的な戦争があり原子爆弾が落ちたという状況下にあると思えば理解しやすい。津波でほとんど何も無くなったところに、原発の事故が追い打ちをかけたのだから堪ったものではない。
戦争時には、軍需産業が潤う。今回の場合は、ガレキ処理とか土嚢袋など、特需で儲かっている製造業や産廃業者はいる。復興のために約 20 兆円の予算が投入される。そのお金は、全国民が税金という形で支援することになる。杜(もり)の都はにぎわっている。特に歓楽街の仙台市青葉区国分町界隈は復興特需で大変なドンチャン騒ぎになっていると報道されている。なんだか、割り切れない気持である。
日本の戦後は、どこも同じような焼け野原状態だった。政府はもちろん誰からも助けてもらえなかったが、国民のガンバリで今の日本がある。
それに引き換え、東日本大震災では国や国民さらに東京電力などから支援や賠償さらに援助があるだけでも恵まれていると思えば、心の支えになるはずである。ガンバル以外にない。
さて、女子サッカーの国際大会アルガルベ・カップはポルトガルのファロなどで行われた。日本の代表なでしこジャパンが随分進化した姿を見せてくれ、難敵アメリカには初の勝利をした。これによりドイツと決勝戦を行ったが惜しくも優勝を逃がした。制限時間ギリギリの一瞬にゴールされ 3 - 4 で負けた。残念だが良くやったと思う。急成長のなでしこである。 サッカーだけに限らず、最後の一刻まで気を緩めてはならない。何が起きるかわからないからだ。
岡山湯郷ベルの宮間選手(主将)はMVP(大会最優秀選手)に輝いた。これでロンドンオリンピックにおける優勝の現実味が深まった。期待度が高まる。
日本選手として参加している人の中には、平素は外国のチームの選手として戦っている人もいるという現実を知るべきだろう。俗にいう武者修行のための留学か引き抜きか抜擢か。意外とサッカーは国際交流が盛んに行われているスポーツであると思う。ドイツ・アメリカの選手と比較すれば、体格的には見劣りするが、技術やパスなどの連携等でカバーしていることを思えば、やれば出来るのだ。日本が女子サッカーの頂点に立つ日も近いと思われる。