馬場 勉のコラム
『自今生涯』
待てば、待望の雨あり。
岡山は、昨日 19 日から雨。東京は、 20 日より雨あるいは雪となった。昨年 12 月初旬頃から、雨らしい雨が降らずカラカラの乾燥状態になっていたが、ようやく雨に恵まれた。皮肉にも日本海沿いでは、例年の数倍の大雪が降っているのに、太平洋沿いは乾燥している。自然はうまくいかないものだが、必ずいつの日にかは異常気象は解消される日が来るということだ。何事においても、時の来るのを待てば同様のことが言えるということだろうが…。
五風十雨といわれているのが、五日に一度風が吹き十日に一度雨が降るのが正常な状態だということわざだが、程々が妥当なのである。降りすぎるのも降らないのも良くない。降りすぎると豪雨となり、降らなければ干ばつになる。
日本列島は、気候には恵まれているため日本は良い所である。特に、岡山は天候に恵まれている。雨は降らなくても、水不足にはならず生活に心配はない。岡山県北では雪が降っているため、雪解け水が豊富だから十分に補給できるので大丈夫。
最近の経済ニュースからの一考察。 1990 年代のバブル崩壊から 20 年以上経っているのに、いまだ後遺症に悩まされている企業があるという現実を知るべきだろう。胃カメラなど医療機関では、なくてはならない機材を寡占状態で提供している、かの有名なオリンパスは、バブル時の投資の失敗によるツケが 1,000 億円を超えている。極秘に損失処理を続けてきたが、ついに発覚して世間を驚かせている。ごく一部の幹部しか知らず、関与した幹部達には多額の損害賠償を請求して、提訴している。会社のためと思ってバブルに走ったのであろうが、その尻拭いの為に 20 年以上にわたり苦労してきたとは、なんとも言えない割り切れない気持になる。同様の例はないのだろうか、オリンパスのみではないような気がする。世界に対する日本企業の信用問題に発展しなければ良いが…。
さて、気に留めていなかったことなのだが、世間では、65才とか70才とかがひとつの区切りになっているという現実を直視すべきだ。どんなに元気で勤労し、働く意欲があっても65才を過ぎれば雇用保険(失業保険)の対象から外れるという現実。すなわち、65才以上になって、なおかつ勤務を続けて退職した場合は、保険料は支払わないかわりに、失業保険も支給しないということだ。65才以上になって退職するときに一時金をくれるらしい。要するに、65才以上になれば、労働者として評価されないということらしい。定年が60才の時代だから65才まで5年間猶予期間をみるということだろう。将来、定年が65才に延長されれば、5年間延長されて70才からは雇用保険の対象外ということになるかもしれない。国の制度が、そういうことになっているのだ。
また、厚生年金等は70才までが年金という枠の対象者で、70才以上の人は年金制度の対象外ということになる。だから、70才以上の人たちは、年金は支給されるが、年金支払義務がないため勤労者とみなされないということか?
いずれにせよ、年齢を重ねてきたら、国が考えている相互扶助の仕組みが色々ある事がわかってきた。今までは、気にしなかったことだが、年寄りは、姥捨て山行きということかと、皮肉った思いもする。でも、健康でガンバッテ生きてゆくことは素晴らしいことですから、気には留めず、我が道を進みたいものです。念のため。