馬場 勉のコラム
『自今生涯』
「政治の貧困」と「経済の混乱」の年だった
今日は大晦日(おおみそか)。波乱に満ちた今年も、もう少しで終わる。思えば、公私にわたって、いろいろあった年だったが、とにかく一年が過ぎ去った。
今年を振り返ってみると、私が最も感動し、かつ、とっても嬉しかったことは“なでしこジャパン”がワールドカップで優勝したことだ。女子サッカーが努力のかいあって、日の目を見るところまで登り詰めた。働きながらサッカーをしている選手が多い。本当にサッカーが好きなんだ。岡山の湯郷ベルも株をあげた。観客数も飛躍的に伸びた。とにかく喜ばしいことで良かった。
3月11日におこった東日本大地震。津波や福島第一原子力発電所の水素爆発など、いまだに解決されないまま年越しすることになった。一言でいえば、東北の太平洋沿岸に戦争が勃発し、原子爆弾が落ちたようなもので、復旧・復興に多大な時間とお金が掛かるという、先の長い話でもある。戦争特需と同じで、他人の不幸や国民の負担で稼ぐ分野(復興景気)も生じているという割り切れない面もある。
政治の貧困は、堪えがたい問題を生じさせている。民主党は、マニフェスト(政治公約)で約束したことを、ことごとく破って、知らんぷりをする。一度、公言したことは、実行してもらわないと、国民からすればダマされたという気持ちになる。信用できないという不信感を与えるため、どんなに立派なことを言っても信用されなくなる。ウソをつく人は、キライだ。損をするとわかっていても約束したこと、公言したことは、やることを信条にしている私だから、約束を守らない民主党には、嫌悪感をおぼえる。
今年、特に個人的に感じたことは、人生、何事も成るようにしかならないということだ。努力をしても上手くいかなかったことがあったが、結果的には、希望したようにならなかったことが、良かったということのように思えるようになったことだった。思えば、神様・仏様がいい方向に導いてくれたのかと思う。そう考えると、気が楽になる。どうも、人生とはそういうものらしい。成るようにしかならないと達観することも必要だろう。
日本経済、いや世界経済全体が不安定だった。昨日の東京株式市場の大納会は、29年ぶりの低水準で、日経平均株価は8,500円を割って、8,455円35銭で終了した。当分の間は、明るさがみえないかもしれないが、辰年の来年は、昇り龍になってほしい。と、淡い期待を持っているが・・・。
弊社の今年の仕事の出来栄えは、まずまずだった。年末年始は、公的な仕事を抱えているので、休む事ができないため、今日も仕事をしている。明日から三箇日間は休みをとって、神社参りなどをしたいと考えている。ものは考えようで、仕事をしているというのではなく、お金をもらって、仕事をさせてもらい、教えてもらっていると思えば良い。すなわち、修業させてもらっていると考えれば、これほど楽しく、心豊かなことはないといえる。
今年一年、私のコラムを読んで頂き、ありがとうございました。来る平成24年の新年が、皆様にとって良き年になりますように祈念しております。どうぞ、良いお年をお迎え下さい。私は、大晦日のただ今、仕事や残務整理に追われていますが、皆様はいかがでしょうか。正月をゆっくり楽しみましょう。