馬場 勉のコラム
『自今生涯』
「情報収集」と「危機管理」
北朝鮮の金日正(キム・ジョンイル)総書記が亡くなったという報道には驚いたが、 69 才という若さで亡くなるのは早すぎると思った。私は同じ 1942 年生まれだからだ。思えば、私の父が急死したのも同じ年頃だった。私は、無事に父の年を越えることができました。今のところ体にどこも悪いところは無い。むしろ、私は 100 才を目指してガンバルと公言しているから、たぶんそうなるだろう。
それにしても、死んでから 2 日経ってからの公表だったから、その間に情報漏れがあってもしかるべきだろう。日本の情報収集能力は、どうなっているのだろうか。
5 回も、北朝鮮のメディアが 19 日正午に重大ニュースを発表すると、事前通告していたのに、それを無視して、総理は街頭演説に向かい、途中で退き帰すというような、危機管理体制では、無責任だと思われても仕方がない。
日本人として、日本政府に生命や財産を預けて本当に大丈夫なのか心配だ。守ってくれるのか不安だ。
「社会保障と税の一体改革」ともっともらしい命題のもと、消費税の 10 %値上げを血眼になって、国民に税負担を課すことを考える前に、しっかり国民と国家を守ってくださいといいたい。そうしたうえでなら、税負担も止むを得ないという気持になりますが、いかがでしょうか。
さて、北朝鮮は金日恩(キム・ジョンウン) 28 才という世襲三代目の若者が「領導者」として後継することになる。若い人の感性でうまくやってほしい。日本はどうなるのだろうかと半信半疑にならずに、上手にやっていく方策を考えてみたらよいのにと思う。なんとかいい方向に進むような気もします。誠意を持ってことに当れば、うまくいくのではないでしょうか。時代は変わって、新しい若い指導者の時代になるのだから…。
ところで、マスコミではほとんど問題になっていないが新聞には記事として載っていたうえに、一部の週刊誌にも取り上げられていることだが、去る 12 月 2 日に年金積立金管理運用独立行政法人という長い名前のところから、平成 23 年の 7 月から 9 月の 3 ヵ月間の年金積立金の運用実績が発表された。それによると、 3 兆 7326 億円の赤字になったとのこと。すなわち、たった 3 ヵ月で約 4 兆円ものお金を失ったことになる。大変なことだ。消費税のことを云々しているような悠長なことではない。約 108 兆円余の厚生年金と国民年金の年金の運用資産額を財源に株式等に投資して、大損をしたということだ。
そもそも、年金がもらえるかどうかわからないと国民を脅している最中に、そんなバクチのようなことに、お金を垂れ流すことが許されるのだろうかと思う。
金融機関みずからは、株式等に投資して勝ったり負けたりしている。が、個人が株に投資するからお金を貸してほしいといっても銀行等は絶対に貸さないだろう。
年金財源を投機性の高いものに投資して、損をしても誰も責任を取らない。天下りの独立行政法人など必要ないと思うが、いかがでしょうか。
さて、前回コインパーキングを弊社が事業として行うため準備中と書かせてもらったが、 12 月 16 日が「友引」だったので夜中の 0 時を期して開業した。寒いなか、御神酒(おみき)と清めの塩を、事業地にあげて商売の繁栄を祈願した。おかげで、まずまずの実績をあげているようで一安心している。コインパーキング業界においては、隣接や周辺のコインパーキングとの差別化と新規性により、お客を引っ張り込むことあるいは新しい需要を産むことが大切だと思う。やるからには、仁義なき戦いも辞さない覚悟がいる。価格あるいはとめる時間の長短などを考えることが必要だし、外観のみてくれやとめるスペースが使いやすいなど諸条件を研究する必要があった。何はさておき、立地性がものをいうことは間違いなさそうである。何れにせよ、これからが楽しみではあるが…。日銭を稼いでくれることを願っている。