馬場 勉コラム
『自今生涯』

第77回

つれづれなるままに・・・

1 .最近のガンに関する調査の報道によれば、ガンになる原因の 50 %は、酒・タバコ・感染症によるとのことだ。どちらかといえば、自業自得ということだろうけど。酒の飲みすぎ、タバコの害は公知の事実。感染症は B 型肝炎に見られるようにうつること。これら 3 種類が、ガンの半分の原因となることである。あとの半分は、遺伝によるとか特定の原因によるものではなく、理由が不明で発生するものだ。

酒は飲み方によっては“百薬の長”になる、といわれる。また、ストレスの解消にもなる。ただ習慣性があり段々量が増えていく可能性が高い。定年退職後、やることがなくなると家にいてゴロゴロしていれば、ついつい酒を多く飲むようになり、年相応に体力や気力の衰えに加えて酒の量が増えれば、ガンになる危険な因子にもなるだろう。

ただ、残り半分は、自分の意志では、どうしょうもないものらしいから、ガンになれば運が悪いということか。早期発見、早期治療で治癒率も高くなるから人間ドックとか、血液検査をするとか、あるいは、外見から見られる顔色とかで判断することが必要なようだ。タバコを吸っても肺ガンになる人とならない人がいるのも事実だが、タバコを吸う人のガンになるリスクの確率は高いから治療費など健康保険の費用負担等を考えれば、タバコ税を上げてタバコをやめる人を多くするのも国の政策としては、良いかもしれないが、特定の人を狙い撃ちするようになるため、不公平かもしれない。

 

2 .年輪。たかが年輪されど年輪である。大木を輪切りにした数百年以上たったものを飾った旅館などがある。よく見ると興味深い面があり興味がわく。

年輪の中心部すなわち苗木から若木の頃は成長が早い。要するに、年輪の間隔が広い。ところが、大木になってからは、年輪が詰まって間隔が狭くなる。

人間の体の成長と同じで、幼い時は成長が早いが大人になれば成長が止まるということに類似性が見られる。

年輪で興味深いことは、奈良時代辺りから年輪の実物の資料すなわち部材である木材が収集されているのだ。毎年の樹木の育ちが、自然の気温などの環境の変化で毎年すこしづつ年輪の巾や形状が違うらしい。その差を丹念に調査して、年輪による年代測定をする方法が確立されている。もちろん、顕微鏡による判定だが、よく新聞などで、どこそこの建物は何年に建てられた物だということが話題になっている。緻密に年輪の資料照合をして合致点を見出す。そこまで年代の判定が可能なのだから驚きでもある。指紋照合をしているのと同様である。

 

3 .昨今は、大変な自転車ブームになっている。私は、常時市内を移動するときは自転車を利用している。岡山は平野部が多い平地だから、自転車にはむいている。いつも同じ道を通るのではなく道路を変えて通行すると、まちの変遷がよく見えてくる。少し通らない間にビルが建ったり、空地になっていたり、コンビニが立地していたり店じまいしていたりで、結構楽しい。

まちが、よく見えるのである。ただあまりスピードを出して走ると危ない。私は、歩いていてスピードをあげた学生の自転車にぶつけられて怪我をしたこともある。

私は、程々にゆっくり走るようにしている。クルマは持っているから、引け目は別段感じない。しかし時と場所によっては、自転車では格好が付かないこともあるが…。

クルマで移動したり、送り迎えしてもらって運動不足になるということで、スポーツジムにお金を支払って運動する人もいるが、健康によく時間短縮になり、お金もかからず一石三鳥になる。したがって、自転車に乗りましょう。結構楽しいですよ。

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