馬場 勉コラム
『自今生涯』

第65回

地方都市岡山を考える。

新幹線で博多へ。講習会があり久しぶりに下りに乗った。時刻表を見て驚いた。知らない名前が載っている。「さくら」「みずほ」「つばめ」という新しい名。「のぞみ」「ひかり」「こだま」は依然残っているが本数が少なくなったようだ。「ひかりレールスター」はあるにはあるが淋しい限り。連結車両の数もまちまちで間違えそうだ。

鹿児島中央まで九州新幹線が延長されたのに基づくものである。博多駅が改築され随分きれいになり広くなった感じがした。やはり都会である。博多市内のバスに乗った。日本語以外に英語、中国語、韓国語でも案内していたから、やはり国際都市で中国や韓国とのパイプが太く、背後地域は外国までひろがり広い。飛行場は市内の街中にあるから足の便は良い。

岡山はどうかと振り返ると、駅構内の連絡道ができて東西がつながり便利になったもののやはりクルマなどによる東西交流はまだまだ不便である。行政は自転車の活用を訴えて交通手段として売り込んでいるが、自転車の置き場が十分でなく不足していて不便な面もある。

岡山は、鉄道の支線も多く交通の要衝である。また、高速道の整備もなされているため都市間の交流はよい。本来なら、岡山に人を集める条件は整っていてコンベンション等を行うには適している。が、運用面でうまくいってないようだ。大阪、広島、博多などにストロー現象で吸い取られているため、経済効果はあまり実現されていないのが現状である。

岡山市の人口は、 70 万人を超えて政令指定都市になっているが、平野部には水田が多く、山村部にはイノシシも出るところもある。岡山市の中心部がどこか定かでないという市長の発言もあるように流動的ではっきりしない面もあるが、概ね常識的には理解できるはずだが…。

考えてみるに、ひいき目に見てもやはり岡山は地方都市の田舎の色彩が強い。これを打破するにはどうすればよいかについては、識者が色々な案を出しているが、試案の段階で止まり前に進まないのが現実である。

「林原」の駅前の駐車場を含む広大な土地活用が、最大の問題である。行政は、傍観の構えで本腰が入ってないようで残念である。

欲を出して色々考えをめぐらしても、徒労に終るような気がする。なるようにしかならないのかな~。残念ですが。

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