馬場 勉コラム
『自今生涯』

第45回

日本の長期国債が格下げ

1 月 27 日の記者会見で菅総理は「日本の長期国債が格下げされた」という記者の質問に、まだ聞いていない。私はそういうことにはウトイからと回答を避けた。ニヤニヤしながら。

これでは困る。国債の価値が下がるということは国の経済力が低下したと評価されたのだ。だから、関心がないというような問題ではないはずです。

国民を代表し国民に夢をあたえ、統治する立場の人の発言としては情けないし、経済に疎いと言って憚らないひとに総理をやってもらって大丈夫かと心配になった。もっと深刻に悩んでほしい。

衝撃を受け大変に驚いたのが、株式会社「林原」が私的整理のため事業再生 ADR (裁判外紛争解決)申請をしたというニュースを目にしたとき。

詳しいことはわからないが、林原兄弟がメセナ事業も含めて理想に燃えて企業経営をしてきたが、その資金は銀行約 30 社からの借入金だった。収益がすぐに目に見えない長期開発型投資だった。それ故、運転資金に行き詰まったということか?企業経営は、常に回転していないと真っ直ぐ立たない「独楽(コマ)」と同じであって、金の流れが止まればこけるということになる。

とにかく「林原」さんの立ち直りを期待したい。金融機関も協力して紆余曲折はあるだろうが再生へ向けて取組んでほしいものです。

岡山国際ホテルといい、株式会社林原といい続けさまに行き詰まる岡山企業。岡山経済はどうなるのでしょうか?不安で心配です。早くデフレ状態から脱却することが求められる。

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