馬場 勉のコラム
『自今生涯』
第37回
人生は遍路なり(10周をめざして)
2010年11月24日
飛び石休日を利用して、土佐、足摺、宇和島方面をクルマで走った。目的は四国遍路のためだ。4周目が終わりに近づいた。
目標は 10 周。あと6周余ある。1周が早くても1年半かかるから、あと約 10 年必要な勘定になる。
クルマであっても、石段などけっこう歩くところもあるから、健康であることが前提になる。自分の足で階段の上り下りが出来なくなれば、お遍路さんも終焉を迎えることになる。目標をしっかり持ち、健康に留意してあと 10 年間はガンバロ~。
雨の中をまわったのは 2 回ある。今回は、かなり激しい雨の日だったが、日程に組み込んでいるため消化しなければならず行動した。歩き遍路の人はカッパとか傘差しで、大変そうだったが「おかげ」は倍増するだろう。苦行と思わず、「同行二人」は楽しみでありがたいことだと思えば良いのだ。
ところで、お寺さんの掲示板にいい標語があったので書き留めてきた。御披露します。
第 40 番札所 観自在寺
堪えがたい時は 大木を仰げ
あの忍従の歳月と孤独とを思え
第 42 番札所 佛木寺
虚しく往きて 実ちて帰る
行くときは欲を持たずに出発し、帰るときには
感激を胸に満たして帰ってくる
上記の言葉は、含蓄があります。
ありがたい御言葉と心にしみます。
余談ですが、 38 歳の大関の魁皇が白星をかさねています。大いに頑張ってもらい、年配者に勇気を与えて欲しいものです。若いだけが能ではありません。何事においても、年の功を無にしてはいけません。