第170回(平成27年7月27日)

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人生は確率だ!


 週刊誌「週刊現代」に「人生は確率だ ! 」という記事が載っていた。なるほどと思った。同じことを思いつき研鑽しても何万人に 1 人の割で成功するものだ。本人の発想と努力と運は必要だが、それ以外のうまく表現できない何かが作用している。人柄も重要な要素だが、温厚で優しいだけが良いのではない。人との雇用関係を、即座に切ることのできる冷徹さも必要だろう。「確率」でふと思い出したのは、昨日の 26 日に起きた調布飛行場から飛び立った小型プロペラ機が墜落して 8 人が死傷した事件を見聞したことだ。住宅地の民家に墜落した。空から降ってきた飛行機に遭遇するなど確率論からいえば、1億分の1の確率だろう。年末ジャンボ宝くじで、一等が出る確率は 1,000 万分の 1 というからプロペラ機が偶然に落ちてきた確率はさらに 10 倍の確率になる。ただ、飛行場の近くに住宅地が進出し、飛行機が飛ぶのを覚悟で住んだ人の確率は、そうでない人々より確率が高くなるから、その点墜落の可能性は覚悟しておかなければならないだろう。ただ、車でも言えることだが、事故を起こした車はいかに整備し万策を尽くしても事故発生率は高いのだ。何か目に見えないものが取り付いているのだろう。同じことは、 30 年前に日本航空のジャンボ機が「御巣鷹山の尾根」で墜落したが、この飛行機は以前に尻もち事故を起こしていた。また、今回のプロペラ機も 10 年前に北海道の丘珠空港(おかだまくうこう)で事故を起こしていた。いわば、いわく付きの事故機としての経歴を持つ飛行機だった。言ってみれば事故発生の確率が高いのである。

 例えば、事故物件である家などには、人は住みたくないのと同じである。「確率」論には通常は理解できない「想定外」のことが起こる可能性が高いということのようである。「知らぬが仏」で知らずに利用したり顧客になったりしている場合が勿論多くあり、そういう場合はどうすればよいのだろうか。事故調査団(運輸安全委員会)が原因を究明しても、人知を超えるものがあるようだ。それが確率という要因になることかもしれない。いわゆる一度あることは二度あるということだ。

 「人は必ず死ぬ」ことだけは真実である。人間はどんなに足掻いても 125 歳を限界とするらしい。どうも妊娠期間と比例するのではないかと思っている。私が大先輩として私淑していた二人が続けて亡くなった。一人は、両備ホールディングスの松田堯(たかし)氏、あと一人は、堀場製作所の創業者の堀場雅夫さん。松田堯(享年 92 )さんは、岡山経済同友会でお世話になった。松田さんの尽力により両備ホールディングスの発展振りは言うに及ばず、それなりに努力、苦労されたのだろうと思う。びっくりした光景が、今でも忘れられない。新幹線で岡山で下車されたお姿を拝見したとき、 3 号車から下車されたのには、驚いた。 3 号車と言えば自由席である。常識的にはグリーン車に乗っていても別段おかしくないのに、無駄なお金は使わない習慣が身に付いていたのであろう。私はいつも自由席だから別段不自由は感じないが、国会議員さんや会社の金で出張等する偉い人は、グリーン車を堂々と利用されている。別に羨ましいとは思わない。自分流でやりたい。

 堀場雅夫(享年 90 )さんは、日本のベンチャー企業のはしりを 20 歳の学生(京都帝国大学)当時に立ち上げた。苦労もあったと思うが計測機器の分野に進出され一大企業を作られた。経済同友会を始め何度も講演なりでお話をお伺いした。社是は、「おもしろ、おかしく」である。「一人一人が充実した人生を生きること」仕事が楽しくなくてはならない。いやいややるのなら、会社を辞めたほうが良いという考えの持ち主だった。「生れてよかったと思える職場を作るのが経営者の責任だ」と、考え従業員には博士号の取得を勧めた。堀場さんも、ひょんなことから、医学博士の称号を貰っている。

 P ・ P ・ K 、を主張されていた。すなわちピン・ピン・コロリと死にたいと言うことだった。念願は叶わなかったらしいがそれにしても、死ぬるまで、元気で頑張ってこられた。とても残念だが「おもしろ、おかしく」を全うしたことだけは間違いない。

 だんだんと先輩等が亡くなり、あるいは入院したりして淋しい限りだが、健康寿命という物差しがある。ただゴム管を銜えて生きているより、健康で長生きすることだと思う。

 私は、私なりに「健康寿命」を一日も長くしたいと思ってあれやこれやと頭を突っ込んでいる。運動・旅・読書・書き物・講演・会議など、結構それなりに忙しくしている。勿論現役である。現役で仕事をするということは、年齢相応の仕事を会社内で努めるということである。後輩を指導し、一人前にさせること。仕事の配分をして、私は自分相応の出来ることをするなど、頭がボケないように頑張っている。まだまだ、これからじゃ。  

  

株式会社 馬場総合鑑定所

馬場 勉

 

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