第112回(平成24年11月6日)

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一期一会


 

 11 月に入ると冷えるようになり、秋も深まって冬支度が必要になってきた。少しの間このコラムの執筆を休んでいた。

 実は、 10 月 20 日(土)から 10 月 28 日 ( 日 ) の 9 日間アメリカの東海岸に経済視察のため参加していた。ボストン、ニューヨーク、ワシントン、ピッツバーグなどを巡る旅であった。この方面への旅は初めてであった。もう二度と来ることは無いかもしれないと考え、いわゆる、一期一会の気持でしっかりと目に焼き付けてきた。幸いにして、大型ハリケーン「サンディ」の到来寸前にニューヨークを脱出して帰路に着いたので、被害はなく助かった。

 旅の日程の概略と感じたまま綴ってみた。

 岡山から羽田へ、羽田から成田へ。成田から日本航空の直行便でボストンへと飛んだ。約 10 時間余の長旅であった。ほぼ満席でいっぱいの盛況。日本航空の意気込みを感じた。

 ボストンには、マサチューセッツ工科大学やケンブリッジ大学など 60 校を越える大学が存在しているらしい。特徴的なのは、大学と街とが一体混同していることだ。商・大混在地域になっているということ。この点日本と違う点といえる。

 ボストン市内視察をしてプリマスへ。プリマスは、アメリカに 102 人の清教徒が到着した地で、開拓村を始めて開いたアメリカの原点。アメリカ人の心の故郷となっているところ。一生に一度は是非、訪れてみたいところのようだ。いわば、日本人が一生に一度は伊勢神宮に行きたいと思うのと同じ心境のようだ。原住民のインディアンとの共存共栄が偲ばれる。アメリカ 400 年の歴史の始まりの地で記念すべきところ。

 ケネディの遺品などを展示するケネディ図書館へも訪ねた。ボストンにあるボストン美術館は、有名で日本の美術品が多くある。私は、行程から外れていたので訪れなかったが、またの機会に是非ボストン美術館は訪れたいものだ。ボストンでは、大道芸人が珍しかった。大らかな風土でもある。

 空路ピッツバーグへ。鉄鋼の街としてかつては名が知られていたが、鉄の街から転換してアメリカ有数の医療病院の基地として有名な街になっている。ピッツバーグ病院を表敬訪問するのが、主たる視察の目的であった。私は、ピッツバーグ大学の視察には参加しなかったが、クルマで 1 時間余のところにあるフォーリング・ウォーターすなわち落水荘といわれる石組で造られた森の中にある住宅で、建築家を目指す人は、必ず参考に見に行きたいところのようである。日本の帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライト氏が設計した建物で人工の滝があり一見の価値はある。

 北緯は、日本の北海道に位置するところだから、紅葉が盛りであった。アメリカにはモミヂはなく、カエデが主流のようだ。山々が色づき風情はよかった。

 別行動の人は、ノーフォークへ医療視察に向かったが私は、専用車でワシントンへ。途中、高齢者福祉施設(サンライズフォックスヒル)を視察した。日本にも高齢者向きの福祉施設が、都心回帰で郊外より街中に出てきているが、そういう方向性を示唆するものであった。立派な施設で、あくまでビジネスとして行っていると言うだけあって、入居にも億単位のお金が必要なようだ。選ばれた人のみしか入居できない代物と思った。残念ながら、私には入居資格無しということだ。

 ワシントンはきれいな街という第一印象を持った。政治の中心地でありホワイトハウス、ワシントン記念塔、リンカーン記念館、国会議事堂などがある。アーリントン国立墓地もあるが時間が無くて行かなかった。スミソニアン博物館に行った。規模が大きく日本の博物館とはやや趣を異にするようであった。

 ワシントンからは、アセラ・エクスプレス(特急電車)にて、ニューヨークに行った。ニューヨークは、経済や証券等の世界の中心地の街で賑わっている。ニューヨークの街はビルが林立し、日本でいうと新宿・池袋・渋谷がまとまったようなところで、日本の銀座のようなブランド品を売る五番街、株を取り扱うウォール街など棲み分けが行われている街のようだ。規模が大きく世界的に有名なメトロポリタン美術館など見学した。夜はコンサート(ニューヨーク・ヒル)を聞きに行くなど多忙だった。

 テロにより、 2001 年 9 月 11 日に飛行機が突っ込んで、国際貿易センタービルが崩壊した後は、グランド・ゼロとして石で囲まれ、滝のように水を流しているところが2ヵ所あった。このあたり一帯を再開発する予定だが、資金の都合でメドが立っていないらしい。ウッドベリー・コモン(流通業務施設)に行った。ブランド品を安く買えるとあって大量に買う人もいた。私はブランド品は、興味がないので見るだけだった。考えてみれば、骨董集めに似ていてブランド品を買い求めることに興味を示す人がいてもおかしくない。ブランド品に囲まれ、御満悦な気分に浸りたいものだ。

 そうこうしている間に、日本に帰ることになり 10 時間以上の空の旅に耐えて、無事に帰ってきた。時差ボケするほど緻密な頭をしていないが、やや疲れた。

 岡山に帰ってからは、四国 88 ヵ所に赴き、山の中を走ったりした。ようやく落ち着いたところです。標高の高いところは紅葉が綺麗でした。岡山は、紅葉までもう少し時間がかかりそうです。

        

株式会社 馬場総合鑑定所

馬場 勉

 

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