第55回(平成23年4月12日)

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桜満開の遍路道を行く


 ようやくにして、休暇村南淡路(ホテル)が取れたので久方ぶりに 88 ヵ所巡りのお遍路さんの旅に出た。

 4 月 10 日(日)は晴天だった。桜はどこも満開、散り始めている木もちらほら、梅の薄紅色の花が咲いている桃源郷にも出会えて、めでることができた。札所はどこも、バス利用者を含めて大勢の人でおおいに賑わっていた。阿波の国(徳島県)の 1 番札所から 10 番札所まで一気に回った。お寺さんの間隔が比較的近く、 10 番札所以外は平坦部分になっているところだから回りやすかった。

 気候は申し分なく、桜が満開のため行楽気分を楽しめた。お遍路の良さは、四季それぞれの風景や自然があじわえるところがなんともいえない。海岸線あり、山の中あり、都会(田舎)ありで自然を満喫できるところは付加価値として十分に評価できる。春、夏、秋そして冬の織りなすそのときどきの時期の楽しみがあることも遍路の魅力である。信仰心のみに限らない自然とのふれあい、さらに人物や風土などが学べるところがまたよい。

 地震、津波、原発で踏んだりけったりの東日本大地震の各地域にも、自然の四季の訪れは必ずやってくる。桜が咲いているではありませか!必ず復興する。ガンバローニッポン。

 東日本大地震の津波を連想する事象に出くわした。休暇村南淡路の近くにある福良港から、「うずしお」を見せに連れて行ってくれる観潮船が出ている。威臨丸という船に乗ってうずしおを観潮するためにいった。高速道路(神戸淡路鳴門自動車道)の大鳴門橋の直下あたりで渦を巻いていた。瀬戸内海と太平洋の間の約 1 Km余の水路の狭い海峡を渦を巻きながら約6時間毎におこる潮の干潮によって、激流となって海水が流れて行く自然現象。

 春と秋が大潮になり見頃になって良いらしい。時間帯にもよるので、いいときに出くわすかは運次第である。私が見たうずしおは中程度らしかったが、迫力満点。潮が高い海から低い海へ流れる時に渦巻き激しい流れとなり、海底の地形にも影響されるし、瀬戸内海と太平洋の落差にも影響するらしいが、とにかく速い大河の流れを連想させる。あるいは、液状化を思わせる円を描いた大きな輪状の渦など様々な形状をみせる。

 地震によるずれにより生ずる段差による津波と同じような原理による波の動きであろう。初めての体験だったが、東日本大地震による大津波を連想させる大河の様な流れで、高速(時速 30 Km)で迫ってくれば、ひとたまりもないと思った。

 ジェットコースターと同じ理屈で、進行する(昇る)ときより下るとき、すなわち引き潮のときの方が圧力が大きく破壊力も大きいようだから、引き潮により海に持って行かれてしまったものの方が遥かに多いといえる。観潮船にのっていても、船の角度により強い力で遠心力が働き船から海へ放り出されるような雰囲気を味わうことにもなった。

 とにかく、自然のすごい現象に驚くとともに、今回のマグニチュード9 . 0の大地震の恐さは想像を絶するものだ。

 大潮のときは、もっと迫力のある30mに達する潮の渦が巻くようだから、壮観だろうと思う。ただ、恐い思いの体験をすることにもなるだろうが。

 

株式会社 馬場総合鑑定所

馬場 勉

 

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